頑張りすぎなくていいよ
佐藤 瑞樹さん
第47期生(平成30年卒)
障害者歯科診療所 勤務
障害者歯科という仕事に魅力
臨床実習でこの職場を訪れたとき「ここは患者さんと衛生士さんの距離感が近くて素敵だな」「一人ひとりの特性に合わせて診療を選んでいるんだな」と知り、そこがとても魅力的でした。障害のある患者さんを専門に診る診療所なので、コミュニケーションが難しい分きめ細かな配慮や身体介助など、一般歯科にはない注意や気づきが必要となります。
現在入職して4年目になりましたが、まだまだ学ぶことはいっぱい。患者さんのことをよく知り、先回りして対処する先輩方のように、いつかは私もなれたらなと思っています
辛い時も先生との絆が心の支えに
実は実習中に一度だけ心が折れそうになってずる休みをしました。その時は学院の先生が気づいてくれて、実習内容をまとめて提出する「実習ノート」に励ましの言葉を書いた小さな手紙を挟んでくれたのです。そのおかげで「もう少しだけ頑張ってみよう」と立ち上がることができました。
そういう経験をした私だからこそ、これから歯科衛生士を目指す人には「頑張りすぎなくていいよ」とアドバイスを送りたい。先生という強い味方もいるのだから、一人で抱え込まずに気軽に相談してほしいです。本当に先生と生徒の絆が熱い学校なのです。
母と娘
親子で歯科衛生士
松井 かおり さん
(第32期卒)
松井 星華 さん
(第46期卒)
プロフェッショナルを目指して欲しい
娘にはひとつの道を究めたプロフェッショナルを目指して欲しいと思っていました。
数々ある職業の中で、私と同じ「歯科衛生士」を選んだ事は親として率直に嬉しく思いました。
娘は歯列矯正をしていたので長期間にわたり矯正装置をつけていく中でセルフケアの重要性を学び、歯の大切さを何より実感したのだと思います。
その貴重な経験を通して得たものは、歯科衛生士として現場にでた時、必ず大きな自信と支えになるはずです。様々な問題を抱えて来院する患者さんのために精一杯活かしていってほしいです。
私は娘が悩んだり壁にぶつかった時その道の先輩として叱咤激励し、サポートしてあげられる存在でありたいと思います。
幼い頃から歯科衛生士になるのが夢
私は幼い頃から歯科衛生士になるのが夢でした。
そのきっかけは、私の母です。母は歯科衛生士として働いており、仕事の話を聞いたり、学校の帰りに母の職場へ行き仕事が終わるのを待っている時などに母の真剣な表情を垣間見ることがあり、私も歯科衛生士になりたいと思ったのが1番のきっかけです。
また私は小学校低学年の時から高校1年生まで歯列矯正をしていました。
矯正装置をつけている時は歯磨きは難しく、口内炎ができたり、食べ物が挟まったりととても大変な思いをしました。でも、矯正治療が進むにつれ段々と自分の歯並びがキレイになっていく実感があり、装置を外した時のあの感動は今でも忘れられません。矯正治療をして、歯並びがキレイになり友達から「歯並びキレイだね」と言われて嬉しかった事、何より自信をもって笑えるようになったことが1番の喜びです。
そこで改めて「歯科治療ってすごいな」と思いました。
自信がなくて、心から笑うことができずにいた私が自信をもつことができたように、今度は私が患者さんに同じような喜びを与えられる歯科衛生士になりたいと思います。